以下のようなメールをいただきました。
私は中学生の女子チームのコーチもやっているのですが、部員の数名はジャンプしてもネットから手がほとんど出ないのです。出たとしても、かろうじて手のひらの半分が出る程度なのです。スパイクはドライブをかけて打てますが、「こんなのでブロックに飛ぶ意味があるのかなー」って 最近思います。「ネットから手が出ないやつは飛ぶな!」って選択肢もあるとは思いますが、ちょっと怖い気もします。どうしたらいいと思いますか? 私も背が低いので、なるべく、背が低い生徒にも活躍してほしいと思っているので悩んでいます。
中学生くらいの時期は、発育の状況に個別性があるので、身長が バラバラです。 中学生の指導者は、このデコボコなチームをまとめるのに苦心す ることが多いようです。ご相談のように、背が低い人のブロック をどうするかというのも多くの指導者が抱える問題です。
■バレーボールに関する書籍では、「相手レフトのスパイクに対 するディフェンスのフォーメーションは、2枚のブロックがスト レートのコースをおさえ、クロスにレシーバーを配置する」と、 たいていが、ブロックはネットから手が出ることが前提で書かれ ています。ネットから手が出ないプレーヤーを抱える場合につい て、ほとんどの書籍はふれていません。 まあ、簡単に言えば飛ぶのか飛ばないのかという問題ですね。飛ぶならどうするのか、飛ばないならどうするのかということです。
■では、飛ばない場合について考えてみましょう。 (以下はすべて相手レフトからの攻撃を想定します) 飛ばない場合は、当然のことですが、レシーブに参加します。
- フォワードライトが飛ばない場合
フォワードライトのプレーヤーは、サイドラインとアタックライ ンの交わるあたりに位置し、センターブロッカーがストレートを おさえる場合は、フェイントとワンタッチをケアします。またバックライトは、2枚ブロックのときよりも後ろ目で、ワンタッチと 軟打のケアに回ります。
- フォワードセンターが飛ばない場合
フォワードセンターのプレーヤーは、コートのど真ん中に位置し、 強打・ワンタッチ・フェイントすべての攻撃に対応します。9人制のハーフセンターのイメージですね。この場合、バックセンター ・バックレフト・フォワードレフトと「どんなボールは誰が取る」 という約束事をきっちりと決めておかなくてはなりません。
- 2枚とも飛ばない場合
誰もブロックに飛ばないいわゆる「ノーブロック」では、上記と同じく、フォワードライトのプレーヤーは、サイドラインとアタッ クラインの交わるあたりに位置し、フォワードセンターのプレー ヤーは、コートのど真ん中に位置します。これも、バックプレー ヤーとの兼ね合いが大事ですので、約束事はあらかじめ決めておく必要があります。
ブロックを1枚減らす、あるいは、まったく無くすというのは、 指導者にとって、非常に怖いことですが、中学生くらいのスパイ クスピードなら、打ってからレシーバーが反応してもある程度レ シーブできるので、レシーブ力をつける練習で、ブロックを補っ ていきましょう。
■次は、飛ぶ場合についてです。 手がネットから出るかでないか位の、ブロックでは、コースをおさえることは出来ません。ストレートをおさえに行って、ブロックの上から打たれたのでは、レシーバーは大変です。 「低いブロッカーは手のひらを上に向ける」というのは、いろいろな書籍にかかれています。「足の長い強打はしょうがないが、 鋭角に打ち下ろされるスパイクは止りる」ためです。バレーボー ル技術専門誌 「CPV」 では、手のひらを上に向けることに加え、「ネットから少し下がって飛び、さらに斜め後ろに腕を差し出す(反り返る感じ)ことで、 相手の高い打点から打ち下ろされるスパイクにもワンタッチが期 待できる」と紹介されています。 いずれにせよ、低いブロッカーはストレートやクロスといった、 コースを完全におさえるのではなく。鋭角に打ち下ろされるスパイクを止める、止められないまでもワンタッチでスパイクの威力 を和らげる役目を担います。
■いろいろな書籍などで述べられているセオリーは、一定のレベ ル以上を対象にしたものがほとんどです。「初心者向け」と謳っていても、少年少女向けばかりで、「中年から始めるバレーボー ル」なんて本はありません。本に書いてあるようなセオリーは大事ですが、自分たちの環境にあわせて応用したり、まったく新しい自分たちだけのセオリーを発明することも大事です。お仕着せの型にはまることなく、がんばっていきましょう。
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戦術と技術

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サーブレシーブ(レセプション)



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スパイク




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フェイク



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フェイク



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