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■モチベーション

■モチベーションとは
モチベーションは、「動機付け」と訳されていますが、わかり やすく言えば「やる気」という意味です。私がはじめてこの言葉 を聞いたのは、前回のオリンピックで、サッカーの前園選手が、 ブラジル戦を前に「みんなのモチベーションを上げることが、 キャプテンのボクの役目です」というようなことを言った時でし た。

「モチベーション」は、比較的新しい言葉ですが、経営学や人事 管理などの分野ではよく使われていて「モチベーション理論」と して、ひとつの学問としてさえ認識されているメジャーな言葉で もあります。 スポーツを科学的側面から捉える場合、他分野の既成科学を応用 することが多いのですが、この「モチベーション」も前出「経営学」の中の「モチベーション理論」の応用を基本としており、組織論的側面や心理学的側面など多岐にわたる研究がなされているのですが、今回は、心理学的範疇の「設定」を中心に、お話して いきます。

■目標設定
「目標があるかないか」これはプレーヤーのやる気に大きくかか わるものです。当然、目標があるほうがモチベーションが高いのですが、目標のレべル設定を誤ると、逆効果になる恐れがありま す。 「世界一になる」のも「腕立て伏せが30回出来るようになる」のも 目標という意味では同じです。前者を最終目標、後者を中間目標とすると、後者は前者に向かう方向のベクトル上になければ なりません。最終目標と中間目標の方向性がバラバラだと、 モチベーションの向上は望めないのです。

目標のベクトル(方向性)のすり合わせは行ったとして、目標のレ ベル設定はどうすれば良いのでしょうか?最終目標はどんな レベルに設定してもかまわないのですが (極論を言えば、個人の目標とチームの目標レベルが違っても方向性が同じならOK)、中間目標は、指導者による適切なレベル設定が必要です。

杉原さん、海野さんという方が1976年に行った「立幅跳びの成績 に及ぼす目標設定の効果」という研究によると、現時点での最大跳躍距離の110パーセントを目標に設定したときに最大の成績が 得られ、120パーセント、130パーセントと目標が遠くなるととも に成績が低くなってしまうことが報告されています。つまり、立幅跳びで100センチ跳べる選手に「110センチ跳べ」と目標設定す るのが最も効率的だということです。現状よりももう少し上とい う110パーセント目標は、難しいけどやれば出来るかもという絶妙なレベル設定といえます。 また、他の研究では、「成功の見込みが50パーセントくらいの ときに強く動機付けられる」としています。

■失敗と成功のバランス
成功すると嬉しい、失敗すると悲しいのは、誰においても共通で す。成功をしたときの感情は、次の目標設定への原動力になりや すいのですが、成功ばかりだと新鮮味がなくなり、モチベーショ ンが低下しやすくなります。しかし、失敗ばかりだと自信喪失、 劣等感などで、モチベーションどころではありません。 指導者は、成功と失敗を選手に、バランスよく経験させてあげる ことが重要です。

クラッティー氏という研究者によると、「最初 に成功感情を持たせ、その後で失敗を経験させると、はじめの成功による自身から、たとえ失敗してもそれを克服しようという意欲が生まれてくる」そうです。 失敗ばっかりだと、「無力感」や「絶望感」にさいなまれること になりますので、個々の選手別に目標設定を行う ことが重要です。 また、失敗の原因を、選手の能力に求めるのではなく、努力不足 に原因があるとするのも良い方法です。

■フィードバック
「今行ったプレーがどうだったか?」これを知らされるのと知ら されないのとでは大違いです。目標としていた動きにもう少しで到達すると聞かされれば、自ずとモチベーションも高まります。 また、自分がおこなった動作が、目標の動きとどう違ったか を知らされれば、モチベーションだけでなく、次の動作を修正し ていくことも可能です。

このように、運動の成績や動作に関する情報を選手に与えること を「フィードバック」といいます。 フィードバックの具体的方法としては、一般的な言葉がけのほか に、最近ではビデオが多く見られます。 フィードバックについて重要な事柄として、体育協会の発行する 「地域スポーツ指導者共通科目教本」という本の中に」以下のよ うな事柄が挙げられています。

  1. 即時確認の原理に基づき、運動直後に与える
  2. 年少者や初心者には、明確で具体的な情報を与える
  3. 技能が習熟するにつれ、正しく新しい情報を提供する
  4. 与える情報の量は、一度にたくさん詰め込むのではなく、 それぞれのレベルに合わせたものにする。

上記4原則「そんなこと言われなくとも、やってるよ」というか たがほとんどでしょうが、もう一度自分を振り返ってみてくださ い。


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