私の嫁さんもバレーボールをやっているのですが、2ヶ月くらい前 に、ボールを追いかけている途中に足首をひねってしまい、お医者さんでレントゲンを撮ったところ、足首の内側が骨折している
ことが判明しました。 今回は、私の嫁さんのケースを例に挙げ、捻挫の再発予防につい てお話します。
ねんざの多くは、足首を内側にねじって、外側の靭帯を傷めてし まう内反ねんざです。反対に外側にねじった場合を外反ねんざと
いい、足首の内側の靭帯を傷めるものです。足首の内側の靭帯は 三角靭帯と言って、短く大きく強いため、あまり捻挫が起こりに くいのですが、いざ起こったときは、重大な障害を引き起こす場
合があります。三角靭帯が強い靭帯であるため、靭帯自体は断裂せずに、靭帯がくっついている骨を引きちぎってしまうことが多いので、外反ねんざは剥離骨折していることも多々あります。
今回の嫁さんの捻挫は、この外反ねんざによる剥離骨折でした。 捻挫の応急処置については、応急処置のページでお話したので割愛させて頂きますが、RICE処置が基本です。RICEとは、REST=安静・ICE=氷で冷
やす・COMPRESSION=圧迫・ELEVATION=持ち上げる の頭文字を 取ったものです。
嫁さんもこの処置の後、病院へ行き、骨折と診 断され3週間の安静を言い渡されました。 2週間もたてば、多少痛みは感じるものの動けるようになりました。
こうなるとバレーボールの練習に行きたくなるのがバレーボーラーの性です。嫁さんもやはり「やりたいからテーピング巻いて」と言い出しました。私はテーピングの勉強もしているので、「固定
することは出来る」と思いましたが、間借なりにも文科省公認スポーツプログラマーとしては、「お医者さんの許可が出るまでダメだ」 と言いました。
皆さんの中にも、捻挫を我慢して、テーピングやサポーターで補強してプレーしたことがある人も多いと思います。春高バレーや
高校野球などでは、それが美談として伝えられることさえあります。「重要な試合なのでどうしても出たい」という気持ちはわか りますが、バレーボールライフに自ら終止符を打つような行為は愚の骨頂です。バレーボールはおろか、その後の日常生活にまで支障をきたすことになりかねません。怪我をしている本人がいく
ら希望しても、指導者や周りの者は止めなければなりません。
さて、ようやくお医者さんの許可が出て、復帰した嫁さんですが、 復帰後は、再発予防のテーピングを施してプレーするようになりました。再発予防のテーピングには2つの意味があります。一つ目は、同じところが同じ方向にグニッと曲がらないようにするこ
と(間接の一定方向の動きを制限する)。もうひとつは、ケガに対する不安感を取り除くことです。後者は誰にでも出来ることですが、前者はテーピングの技術を学ばなくては出来ないことです。
テーピングは正しく施さないと逆効果になりかねません。例えば足首の内反を制限してい るつもりでも、力の入れ具合によっては、かえって内反しやすくなることもあります。
バレーボールの大会でよく見かけるのは、 見様見真似の自己流テーピングです。何かの本をちょっと読んだ
り、誰かがしているのをみて自己流にアレンジしているようですが、やはり、講習会などに参加して正しいテーピングを学ぶべきだと思います。
テーピングをしながら、徐々に本調子になってきた嫁さんは、張り切ってプレーしていたのですが、また同じところを捻挫
してしまいました。捻挫が直りきらずに足関節のぐらつきが残っているおり、不安定な状態だったことと、その日はたまたまテー ピングしていなかったことも原因の一つだったと考えられます。
なぜテーピングしていなかったかというと、単純にお金が無かっ たからです。テーピングはケガの再発予防に非常に効果的ですが、費用がかかることが難点です。ひざの十字靭帯や側副靭帯のテー
ピングなどは、ガチガチにやると1本以上のテープを使います。 チーム所有のテープをトレーナーが巻いてくれるようなチームは別ですが、自費で毎回というのは、多少家計にダメージを与えます。
今回の捻挫は、幸い骨折には至らなかったのですが、「金をケチっ て、再発予防しない」おろかさに気づいた私たち夫婦は、一時的な出費は多くても、長く使えるアンクルブレースを購入すること
にしました。アンクルブレースとは、足首を固定するサポーター というかプロテクターのようなものです。
私は以前、足首を布で包み、紐で締め付けるタイプのものを使用
したことがあるのですが、あまり効かなかったので、「やっぱり テーピングが一番」と思っていました。ですから、アンクルブレースは、テーピングの代替で、「劣るもの」と考えていたのです。
ですが、購入の際に現物を見、試着してみると、これが結構いい のです。昔のようにキャンバス地ではなく、硬いプラスチックとやわらかく伸縮性のあるウレタン?で構成され、下手なテーピング
よりはるかに安心感があります。 数社のメーカーから発売されており、内反捻挫防止用、外反捻挫 防止用、両方の捻挫防止用など、目的によって製品を選択するこ
とが出来ます。サイズは靴のように細かく分かれておらず、S,M, Lというように大雑把に分かれています。
いろいろ試して装着し てみましたが、足首の固定感は、どれもあまり変わりないもので した。ただ、すねにあたる部分の感触がちょっと違う感じです。
私は足首が比較的細いので靴のサイズどおりに選ぶとすねのあた りがゆるく感じるメーカーもありました。もし購入する機会があれば皆さんも試着してから購入したほうがよさそうです。
アンクルブレースは、数千円から1万円くらいですが、長期的に 見るとテーピングよりコストパフォーマンスに優れています。テー ピングはそれぞれの足に合わせて施せるといったメリットがあり
ます。一長一短のある両者ですが、目的に合わせて使い分けると よいでしょう。