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■スポーツマンシップ
関連書籍
スポーツマンシップを考える 広瀬 一郎 (著)

「スポーツマンシップ」
スポーツの世界で使用する言葉に「ファール」という言葉があります。皆 さんご存知の通り平たく言えば反則という意味です。

この「ファール」にも、やっていい「ファール」と やってはいけない 「ファール」があります。 前者、やっていいファールの代表は、野球のファールです。打球がフェアグラン ドに飛ばなければファール。これは、反則というよりも失敗といったニュ アンスですね。

サッカーでは、「ここで抜かれたら点を取られてしまう!」と、ディフェ ンダーが、相手のユニフォームを引っ張ったり、足を引っ掛けたりして、 わざとファールを犯すことがあります。こういうときにテレビの解説者は 「今のファールは、必要なファールですね」などと言ったりします。

戦術的に有効なファールだとしても、このような場合のファールは、やってはいけないファールなのだと私は思います。 やはり、スポーツはフェアプレーの精神やスポーツマンシップといったものを尊重し、堂々とプレーしてこそ価値があると思うのです。

ここで言うフェアプレーの精神やスポーツマンシップは、ただルールを守 ってればそれでよいというものではなく、例えばバレーボールというスポ ーツそのものを愛し、そこに携わるすべての人が、喜びを共有できるよう なすべての行為を含むものです。

「ゲームズマンシップ」
サッカーの世界で、日本人は「マリーシアが足りない」とよく言われてい ます。「マリーシア」というのはポルトガル語で「ずる賢い」という意味 で、サッカーにおいては「頭脳的な美技」を意味するそうです。

Jリーグ発足や93年のドーハの悲劇の後くらいから、「マリーシアがなければ世界に通用しない」とばかりに、汚いプレーが続出するようになった感があります。「頭脳的な美技」としての「マリーシア」は賞賛に値しますが、「審判に見えなければ何をしても良い」とか、「警告や退場を覚悟してファールする」のは、非難されるべきものです。

例えば、ビーチバレーのフェイク(ブロックに飛ぶと見せかけフェイントを誘い、実際には飛ばず、チャンスボールにする)などは「頭脳的な美技」 としての「マリーシア」であって、ブロックに飛んでワンタッチがあった にもかかわらず「ノータッチをアピールする」ような行為は、卑劣としか言いようがありません。

学生バレーにおいて、上記のような「ノータッチのアピール」を指導者が進めているケースも多いそうです。こういった勝利至上主義でゆがめられたスポーツマンシップを「ゲームズマンシップ」と呼ぶ人もいます。

あるアンケート調査では、高いレベルで戦っている人ほどフェアプレーを尊重しないという結果が出ています。 高い運動能力、高い技術力を身につけ、向上させていく努力は、並大抵のことではありません。しかし、スポーツマンシップを伴わない運動能力の高い人間を、尊敬できるでしょうか。子供たちにああいう風に育ってほしいと思えるでしょうか。

またまたサッカーの話で申し訳ありませんが、98年のワールドカップ準々決勝フランス対イタリア戦で、イタリアの選手がピッチ上に倒れているのを見たフランスのエマニュエル・プティ選手は、イタリア陣内深くまで攻 め込んで、もう少しでシュートできるという場面にもかかわらず、ボールをヒールキックでタッチアウトしました。

よくありがちな美談かもしれませんが、少なくとも、わざとファールして失点を防いだ選手よりも、得点できなかったけれど、フェアプレーを貫い たプティ選手を、子供には目指してほしいと願います。

また、日本サッカー協会は、「JFAサッカー行動規範」という11カ条の「行動規範」が書かれたカードを配布しています。 「行動規範」というと校則のような難しいものに聞こえますが、サッカー協会とサッカーに関わる人全員がひとつの「価値基準」をもとうというものです。多少長くなりますが、全文を引用してみます。

  1. 最善の努力
    どんな状況でも、勝利のため、またひとつのゴールのために、最後まで全力を尽くしてプレーする。
  2. フェアプレー
    フェアプレーの精神を理解し、あらゆる面でフェアな行動を心がける。
  3. ルールの遵守
    ルールを守り、ルールの精神に従って行動する。
  4. 相手の尊重
    対戦チームのプレーヤーや、レフェリーなどにも、友情と尊敬をもって接する。
  5. 勝敗の受容
    勝利のときに慎みを忘れず、また敗戦も、誇りある態度で受け入れる。
  6. 仲間の拡大
    サッカーの仲間を増やすことに努める。
  7. 環境の改善
    サッカーの環境をより良いものとするために努力する。
  8. 責任ある行動
    社会の一員として、責任ある態度と行動をとる。
  9. 健全な経済感覚
    あらゆる面で健全な経済感覚のもとに行動する。
  10. 社会悪との戦い
    薬物の乱用・差別などスポーツの健全な発展を脅かす社会悪に対し、断固として戦う。
  11. 感謝と喜び
    常に感謝と喜びの気持ちをもってサッカーに関わる。

■スポーツ関連著書の多い広瀬一郎氏は、自著の中で、以下のように述べ ています。

小学校から始まる今日の日本の学校体育の中で、スポーツが本来目的と した徳目の修養がどのようにプログラムされているだろうか。早く走れと言われたり、高く飛べと言われたりすることがある。あるいは皆に合わせて手足を動かせという指導は何度となく繰り返し実施される。 しかしルールを遵守することの重要性や、フェアプレーや、相手を思いやることの必要性など、人間の尊厳についての理解に繋がる精神的な徳目を体育の授業で授かった記憶はあまりない。これらの徳目が総称して スポーツマンシップと呼ばれているものだ。つまりスポーツマンシップ の教育が日本では欠落しているのである。

たしかに、私も学校でこういったものを学んだ記憶はありません。フェア プレーの重要性などを、学校で教えるべきかどうかはともかく、スポーツ を通してフェアプレーの精神を学ぶということは非常に重要なことです。

■おわりに
現在の日本で「スポーツは文化だ」といっても、異論をはさむ人は少な いでしょう。それはスポーツに何らかの社会的価値を認めているからです。 日本にスポーツが根付いて数十年、これからも無限に輩出されるであろう スポーツ選手にフェアプレーの精神やスポーツマンシップが欠落していれ ば、社会的価値ではなく、選手自身の個人的価値にとどまることになり、 文化とはいえないものとなるのではないでしょうか。

「スポーツを実践することは、真心と思いやり、なによりも“人間尊重の精神”を養うことであり、そのためには、“フェアプレー”の価値を高めなければならない」。これは、国際オリンピック委員会(IOC)の創設者ピエール・ド・クーベルタン卿の言葉です。


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