スパイクのヒットから床にボールがつくまで、0コンマ何秒のスパ
イクに対応するために、構えの姿勢や構えに入るまでの動きが大切
です。
6回もゴールデングラブ賞をとった、プロ野球 中日ドラゴンズの名
手川相昌弘選手は、守備力を高めるため、テニスプレーヤーの動き
を参考にしたそうです。
テニスのサーブは、時速200キロを越え、これに対応するため、
リターン側の選手の多くは、前かがみになり、その場でリズミカル
に左右の足でステップを踏んだり、小刻みに上体を左右に振ってボー
ルを待っています。
左右の足に重心を乗せ変え、相手が打つ瞬間にコースを読み、踏み
切る足に重心をかけるために、リズムを取っているのです。重心の
かかったほうの足を爆発的に伸ばすことで移動を早くすることがで
きます。
このとき、太ももの表側の筋肉は、プライオメトリックスという動
きをしています。
プライオメトリックスとは、「アイコ フィットネス クラブ オンラ
イン <http://www.icofit.net/>」によると以下の通りです。
急激なエクセントリック コントラクションとそれに続くコンセン
トリックコントラクションを組み合わせた筋収縮のことをこのよう
に呼びます。
筋が急激に引き伸ばされると、伸長反射を起こし、逆にその筋は保
身のため急激な収縮をはじめます。この収縮を生かしてコンセント
リックコントラクションを行い、爆発的な収縮を期待することがで
きます。
ん〜 難しいですね。
立ち幅跳びをするとき、無意識のうちに一旦膝を曲げて沈み込んで
からジャンプしますよね。膝を曲げたとき、太ももの表側の筋肉は、
膝関節を曲げるという行為によって、物理的に伸ばされながらも、
力が入っているので筋肉自身はは収縮しています。この筋肉の収縮
を生かして、一気に膝を伸ばすとより遠くに飛べるということです。
前出のテニスプレーヤーは、プライオメトリックスを利用し、片足
に一度体重をかけて、太ももに力を入れておき、その力を利用して、
すばやく移動を開始しているわけです。
バレーボールのレシーブ時の構えも同様で、「低く構えろ」という
言葉どおり、腰を落とし、あらかじめ低い姿勢になっていても、す
ばやい移動は望めません。
スパイクのヒットにタイミングを合わせ、一旦沈み込む動きをいれ、
プライオメトリックスによる爆発的な瞬発力を利用してはじめてす
ばやく動けるのです。