■昔のバレーボール技術書より
先日偶然図書館で見つけた「バレーボール(大野武治氏著)」と
いう40年以上も前の本について、興味深いところをピックアップして
お伝えします。
○物理的ミート位置と心理的ミート位置
「言われたとおりやってるのに うまくミートできない」「うまいプレ
ーヤーの打ち方を真似してみたけど強くヒットできない」というような
ことはよくありますね。
こういうときは、物理的ミート位置と心理的ミート位置が異なっている
とこの本では述べています。(以下抜粋)
上手な選手がボールを、彼の身体の相対位置でいえばA点で打ったと
きに、とても良いキルが決まるのを見ていて、後で自分も真似して
やっても、なかなかうまくゆかないことがある。このようなとき、先
の上手な選手は、気持ちの上ではA点ではなくて、他の少しはなれた
B点でミートするつもりでやっていることがよくある。実際にA点で
ミートしようとすると、神経系の作用で、A点より以前で腕の動きに
制動がかかってしまったり、ボールとの相互圧力のために、ボールが
手から離れてしまったりする場合がある。ここに実際の指導の際には、
合理的力学条件と、それをそれを実現させるための身体的条件の両者
に対する理解が要請される理由がある。
自分の感覚と、実際の動きに差があることはよくあります。上手な人が
「この位置で打っているよ」と言ったとしても、実際は違う位置で打っ
ていたりします。
このギャップを埋めるため、現在ではビデオを利用し、プレーヤーへの
フィードバックに役立てます。長嶋元巨人監督のように「グーっと来た
球をバーンと打つ」といった感覚的な指導もある程度のレベルに達すれ
ば「そういうのもあり」だとは思いますが、我々一般のレベルでは、よ
り客観的にやる必要があると思います。