先日、私がコーチをしているママさんバレーチームのの練習で、スバイ
クをオーバーハンドで取った際、不覚にも、右手人差し指を突き指して
しまいました。「突いた」というよりも、グニャっと反り返った感じの
突き指です。
突き指は様々なスポーツで、よく起こる怪我で、野球やバレーボール、
バスケットボール、ハンドボールなど、ボールを手で扱うスポーツ全般
に発生します。
皆さん自身やの周りでも「突き指しちゃった〜」という経験は、少なか
らずあることと思います。私も数年前、指導員としてバレーボールプロ
グラムに参加しているとき、男性のプレーヤーがブロック時に突き指を
し、見ると小指がL字に曲がっていたという経験があります。
すぐそばにいた他のプレーヤーの方が、その変形した指を引っ張ろうと
していたので「応急処置はこちらにお任せ下さい」と偉そうに言ったと
ころ、「私は整形外科医です!」とのお答え。その方に処置をお任せし、
指を引っ張ってもらったところ、見事に指はまっすぐになりました。
私は、変形していたので骨折かと思ったのですが、その整形外科医の先
生は変形の具合を見て脱臼と判断し、引っ張って処置をしました。やっ
ぱりプロは違いますね。
ひと口に「突き指」といっても「痛て〜」で済むものから、上記のよう
に指が変形するものまで様々です。前出の先生によると、突き指の状態
の種別は4段階に分かれるそうです。
- 捻挫
もっとも多く、指の両脇にある靱帯が伸びた状態。
- 脱臼
指の関節がはずれてしまう状態。
- 骨折
小さく折れたものでは外見からはわかりません。ただ腫れて痛い だけ。 骨の中央部が折れると曲がってしまいます。
- 腱断裂
多いのが「槌指」といって一番先の伸筋腱が切れた状態です。指 が金槌のように先端で掌側にカクッと曲がってしまいます。
以下も先生の言葉です。
このうち、「指を引っ張って」治療するのは脱臼と骨折だけです。ただ 闇雲にひっぱると更に損傷をひどくするのでわれわれもレントゲン写真 を確認してから引っ張る方向と強度を決めます。見るからに変形がある 時は引っ張るのはやめて整形外科にかかってください。
昔から言われていた、「突き指は引っ張ると良い」というのは、間違い のようですね。でも、
軽い捻挫では引っ張るとなぜか痛みが和らぎますので、別に構いませ ん。でも、自分でじわじわと引っ張る程度にしましょう。
とも言っていますので、軽度の突き指に関しては「引っ張る」のもOK のようですね。 まあ、私の場合のように、現場にたまたま整形外科医がいたような場合は、そう滅多にあるものではありません。
一般的に突き指の応急処置は は、「とにかく冷やす」です。指は他の部位に比べ小さくて細いので、 氷水を入れたコップでも冷やせます。しかもその状態で病院まで移動できます。
重症では添え木など固定処置も必要ですが、「とにかく冷や す」と心得ておいてください。
細かい話になりますが、どの関節を傷めたかによっても症状が違います。 指先の関節の場合は、指先にボールが当たって起こることが多いです。 ひどい場合、指を伸ばす腱が切れ、指先が折れ曲がって伸びなくなるこ とがあります。放置すると曲がったままとなってしまいますので、きち んと治療することが必要です。
指先から2番目の関節は、脱臼や靭帯が切れていることが多く、握力低 下や巧緻性の低下などの機能傷害を残すおそれがあるので、「たいした ことない」と放置するのはやはり危険です。
付け根の関節の突き指は親指と人差し指に多く見られます。
バレーボー ルのときは痛いが日常生活には影響がないなど、症状としては軽いもの の長期化するケースをよく見かけます。 突き指は軽視されがちですが、長期化することも多く、「実は骨折だっ た」なんてことも少なくありません。あなどらず病院へ行きましょう。